パンとフィルムは何故「パン」なのか ~大原みちるPの考察~

こんばんは。

 

パンとフィルムに個人的に出会って、大体1年が経ちました。

 

ミリオンでは永吉昴を担当している私ですが、それでも知っているくらいには、神曲として有名な、「パンとフィルム」。

 

じゃあ、何故、「パン」なんだろう…ということを1年くらい考えていました。

(カレーとフィルムとかじゃ駄目なのかな…と)

 

個人的に、ただ、なんで「パン」?ということを考察するブログです。

 

ちなみに、タイトルにもあるように、私はアイドルマスターシンデレラガールズでは、大原みちるを担当しており、かなり、彼女にパンの概念を植え込まれています。

 

パンとフィルムとは?

最初に楽曲の紹介から。

パンとフィルムは、アイドルマスターミリオンライブの「君彩」というユニットの楽曲です。

 


www.youtube.com

 

元々、イベント楽曲には、「ReTale」が使われていて、「パンとフィルム」はいわゆる、カップリング曲で、しかも、まだ現在(2024年2月4日時点で)ゲーム内に実装はされていません。

しかし、ファンの間では、「神曲」と言われて、かなり有名な曲です。

 

何がそんなに神曲か…というのは、多分聴いた方によって分かれるので、一概にコレとは言えませんが、個人的には、やはり歌詞の「エモさ」と、曲調の展開がとてもマッチしていたのが印象的だったかなと思います。

 

歌詞の話だと、この曲は、大さっぱに言うと、主人公が昔、好きだった人(歌詞から年上の人っぽい)と一緒に過ごした何気ない日常を思い出す曲です。

(実際付き合っていたかは歌詞を見ただけではわかりませんが、この楽曲時空で言うと、この人とは現在は当時のようには逢えていない状況だと思います)

 

曲の中のどこを抜き出しても、どれも素敵なフレーズで飽きがなく、それでいて、同じ曲の中で、転調を多用したり、1番と2番で違ったフレーズを使ったりすることで、主人公が変化していくのかな…と思ったりしています。

 

例えば、1番とラストのサビ冒頭の「ありふれた けれど美しい日々よ」のところは、ラスサビの方がキーが半音高く、ラスサビの方が明るい印象を受けます。

ただ、1番とラストのサビの最後は全く同じ「空は変わらずそこにあって」という歌詞で終わりますが、そこは、1番は「ソファミ(♭)」で終わるところを、ラストは「ミレ(♯)ミ」で終わっていて、ただ明るく終わるだけじゃなくて、最後のフレーズが余韻を残しているのかなぁ…と個人的に考えたりしています。

 

という具合で、個人的にエモい要素が爆発している、とても神曲なので、何度も聴きたくなるし、素敵だと思うのです。

 

パンの話(大原みちるPの偏見とともに)

じゃあ、何故このエモい曲に、「パン」なのか。

実際に、この曲で「パン」が出てくる部分は一か所だけです。

 

1番Bメロ

暮らしのなか

椅子の足に パンの湯気に

どこでもきみがいて

この一部分だけです。

 

「パンの湯気」ということは、多分焼きたてのパンなのでしょう。

こんがり焼けたパン。おいしそうな匂いと温かさ。みたいなのを想像します。

 

でも、おいしそうな匂いをするものって他にもあるじゃないですか。それこそ、カレーとかハンバーグとか、鮭の切り身とか。

 

ここで大原みちるの話をします。

まず、大原みちるを知らない人のために、彼女のアイドル名鑑を貼ります。

 

大原 みちる(おおはら みちる) | 【公式】アイドルマスターOFFICIAL WEB -アイドル名鑑‐ (アイマス) (idolmaster-official.jp)

 

彼女は、食べることが趣味で、特にパンが大好きで、特訓前のカードはほぼパンを持っている女の子です。

 

そんなみちるのコミュや台詞はほぼパンへの想いが多く、本当にパンが大好きなんだなぁと思います。

 

さて、みちるのSSRには、「パンダフル・ライフ」というカードがあります。

彼女の手には、「パンダのパン」があり、それを滅茶苦茶こちらに向かって、見せてきている可愛いカードです。

 

その特訓前の親愛度MAXの最後の台詞で、「またいつかこのパンを食べたら、プロデューサーが優しかったこと思い出しますね」(要約してます。実際の台詞は実際にスカウトして見てほしいです)的な事を言っているのですが、美味しいパンは幸せの象徴なのかなと思います。

ただ、その幸せとは、宝くじで1億円当たったとかそういう特別なものではなくて、歌詞にもあるような「ありふれた」幸せというものと言うのがポイントです。

 

パンの匂いがするというのは、結構ありふれた日常だと思うのです。

朝ごはんの食パンをトースターで温めて、取り出した時とか、パン屋さんでパンを選んでいるときに焼きたてのパンがちょうど出来上がった匂いだったり。

パンはそういう特別なものではない…と言う意味で使われているのかなと思います。

 

先ほどの大原みちるの台詞の、「プロデューサーが優しかったこと」というのも、彼女にとってはきっと特別なものではなくて、でも、ふとした瞬間に、良いなと思いだすものなのだろうと思います。

 

他の曲でのパンの役目

実際に、「パン」という歌詞が入っている曲でも同じように「ありふれた」幸せと言うものを表現するときに、「パン」が登場する例が良くあります。

 

このブログを書こうと思ったきっかけは、そのことを考えた時でした。

 

私が応援しているA.B.C-Zの曲で、「街角」という曲があります。

以前、別のブログで、「街角」の話はしたことがあります。

 

kamura-bc222.hatenablog.com

 

この曲も、別れなのか、それとも想いのすれ違いなのか…と言った、現状は明るいとは言えないようなそんな曲です。

そんな中、AメロとBメロは、想い人との幸せな日々を思い出している場面になっています。

 

この曲の1番Bメロで出てくるのが、

焼けたばかりのパンの匂いに包まれて

僕らは口づけした

という歌詞なのです。

 

前のブログでは、「幸せの象徴として、パンの匂いがあるというのは、人間の共通の話題かもしれない」という話を書きましたが、その時から、少しだけ解釈が変わりました。

厳密には、「ありふれた幸せの日々の象徴」なのかという風に思います。

 

他にもあります。「パン」が出てくる曲。

例えば、back numberの「アイラブユー」という曲。

 

ラスサビの前。

駅前のパン屋と

踏切の閉まる音

ああ 君に会いたくなる

この曲を聴いて、不思議と凄いなと思いました。

この曲って、一つも「君」に対して好きだとか、愛しているとか言っていないのです。

それでも、この曲が、誰かを想っている曲ということが、とてもよくわかるのが凄いと思いました。

 

ただ、この誰かを想っているというのも、何か特別なものがあったからとかではなく、何気ない日常で「君に逢いたいなぁ」となるというのを表すのが、「駅前のパン屋」なのではないか…と思います。

これが、駅前のインド料理屋さんでも良いかもしれません。

でも、駅前のパン屋なんですよね。

ありふれた日常と言うのを表現するために、「パン屋」というのは、合っていると思います。

 

更に他の曲、大橋トリオの「カラタチの夢」。

この曲は、ドラマ 「きのう何食べた? season 2」のオープニングテーマです。

 

該当箇所はAメロの途中です。

夕立 木立 焼きたてパンを齧り

味わう幸せ君と生きる幸せ

これも「ありふれた幸せ」なのかなと思います。

すべてドラマを追いかけられていないのですが、少し観たこのドラマの印象は、とても温かいイメージです。

この曲もとてもそのイメージに合っていて、とても良いと思いましたが、温かさを表現するのに、「焼きたてのパン」という表現を使っているのかなと思います。

(ただ、このドラマが結構ご飯食べるシーンが印象的なので、それもあると思いますが)

 

まとめ

例はこのくらいにして、パンとフィルムの話ですが、この曲は、先ほども少しふれたように、何気ない、ありふれた好きな人と過ごした日々を思い出すという曲です。

パン以外が絶対ダメと言う話ではないのですが、パンはありふれた日常を表現するにはかなり人にイメージをしてもらいやすいのかなと思います。

 

ただ、かなり独創的な解釈なので、信ぴょう性は薄いですが。

(実は、「パン」という撮影技法が存在し、「椅子の足にパンの湯気に」という言葉は、「上から下にかけてすべてにおいて」というニュアンスで使われていて、「どこでもきみがいて」というのにかけている…ということにブログを書きながら気が付きましたが)