「フィルター越しに見た空の青」の感想

こんにちは。

歌詞の考察をしたいと思って始めたブログなので、いい加減歌詞の考察をしたいと思います。

それで、何の歌詞から考察しようかと考えていたのですが、最初に紹介した、アーティストがSexy Zoneなので、一番好きな曲を考察したいと思います。

 

フィルター越しに見た空の青です。

 

多分、セクラバさん*1以外は、ピンと来ない人もいると思います。何故なら、シングルの曲ではないからです。

実際、私も、初めて聴いたのは、ファンになってから、CDを買い漁っていた時か、リペ魂のライブDVDを見ていた時だと思います。

それでも、他の楽曲と同様、いや、それ以上にハマったのは、その歌詞に共感して、とて、スッキリするからでした。

 

では、歌詞の考察に移ります。

 

まず、最初のAメロ

おろしたての靴 なんだか胸躍る

駅前のロータリー 木漏れ日に揺れて

君の街まで各駅停車に揺られ 会いに行こう

この歌詞を見て、どう感じますか?

私は、とても、日常的な風景だなって感じました。

おろしたての靴は、新しい気持ちで、ルンルンな気持ちにさせてくれる。

それでも、それって、誰でも体験できる、当たり前の体験だと思います。

更に、会いに行く、「君」の街に行く方法は、特急でも新幹線でもなく、「各駅停車」で、そんなに遠い所に住んでいる相手ではないと言うことが窺えます。

主人公にとっては、「君」は遠い存在でもないのではと思います。

そして、その中、会いに行くのは、「君」なのです。

 

続いて、Bメロ

この何気ない 幸せ 噛み締めて

僕等は生きているんだよ

君が眩しくて愛しくて 苦しくなりそう Oh

綺麗な 日々が 僕を 包むよ

主人公は、何気ない幸せを幸せと思える人なんだと思います。

Aメロで各駅停車に揺られて、会いに行った相手の事は本当に好きで、眩しく、愛しく、それでも、なんだか苦しいような、不思議な気持ちです。

そんな、何気ない日々が、主人公にとっては幸せで、綺麗に見える。

もしかしたら、「君」が眩しい(そう思えるくらい好き)から、綺麗な日々を送れているのかなと思います。

 

そして、サビです。

君と… フィルター越しに見た空が青かった

そう… 隣でつぶやいた「一緒で良かった」

Love you… 嬉しくて涙が頬をつたった

Love you… 君はそれを見て少し微笑んだ

ずっと… フィルムに残せない温もりがあった

もう…君なしじゃ見れない景色があった

風が優しく髪をとかしたら 今日も

奇跡を信じられそう Stay Together

残念ながら、私はカメラの知識が乏しく、フィルターがどのような役割をするのか、性格に理解が出来ていないのですが、ちょっと「フィルター 空」で調べてみたら、めっちゃ綺麗に写るんですね。

それにしても、どうして、主人公は嬉しくて涙を流したのか。

きっと、「君」と同じ「一緒で良かった」という気持ちだったのかなと思います。

とても共感する事があったり、嬉しいことがあったとき、誰かと共有したいと感じます。それが、好きだと感じる人だと、本当にそう思います。

そして、「君」は、主人公が涙を流したことを見て、同じ気持ちだったと理解して、微笑むのです。きっと、「君」も主人公と同じように主人公を好きなのだと思います。

そうやって一緒に居る時間は、風景は残すことが出来ても、想いとか、気持ちとか、そういうのは、どれだけ、綺麗な写真を撮っても、残ってはくれない。

それでも、一緒に居るという「奇跡」を信じることは出来るということなのかと、この曲を何度も聴いたとき、そう思いました。

 

ここまでが、一番です。

二番の考察については、殆ど一番と同じ物になりますが、そこかしこに、変化が見られます。

例えば、Bメロの最後

綺麗な 日々を 共に 歩こうよ

一番のBメロは、

綺麗な 日々が 僕を 包むよ

この違いは、主人公一人から、「君」と一緒という心境の変化があるのではと思います。

一番のサビで、一層二人の距離は近づいたのではと思います。

主人公は、「君」が眩しくて、愛しいから、日々が綺麗だと感じていました。

しかし、サビで、「君」が一緒で良かったと言っていました。それに涙を流したのは、同じ気持ちだったと理解したのかと思います。

一緒で良かったと「君」が言うなら、同じ、「僕」が感じている「綺麗な日々」を共に過ごしたい。

そう思うようになったのだと、思います。

更に、二番のサビで、

君が… フォルダの中でずっと笑っているから

そう… 今日も1ミリだけ前に進めたんだ

保存した写真の中の「君」はとても笑顔で、楽しそうで、隣には、一緒に「僕」が居る。

また、「君」の笑った顔をみたいと思うから、今日も少しだけ頑張れる。

そんな感情が、前に進ませてくれるなら、それは、素晴らしいことだと思うのです。

誰だって、「あなたと居たら楽しい」と言われて、悪い気にはならないし、また、会いたいと願うものだと思います。

 

そう、一緒に居てほしい。

 

それが、この曲が伝えたいことなのだと思います。

実は、私は歌詞で一番伝えたいことは、ラストのサビ前、或いは、ラストのサビだと思っています。

この「フィルター越しに見た空の青」は、ラスト前のサビで言っていることが、一貫して、一言だけなのです。

 

Stay Together… 

それだけを並べた歌詞です。

和訳すると、一緒に居てほしい。

主人公の願いは、それだけなのです。

別に、海外旅行に行きたいとか、豪華なディナーを食べたいとかそういうことではなく、ただただ、「君」と一緒に居たい。

その想いがあって、最後のサビに繋がります。

それは、一番の歌詞と全く同様の歌詞。

一緒に居ると言うことは、簡単そうでとても難しいことだと思います。

もしかしたら、道を違うこともあるかもしれない。

想っていても、離ればなれになるかもしれない。

それでも、主人公は、「一緒に居るという奇跡」を信じたいと想っているのだと想います。

 

さて、ここまでが、「フィルター越しに見た空の青」を純粋に、歌詞だけ見て、考察した結果です。

ところで、この曲はアルバムの収録曲ですが、実は、このアルバムのツアーをSexy Zoneは行っています。

そのツアーのプログラム上のラスト(アンコールを除くラスト)で披露されたのが、この、「フィルター越しに見た空の青」なのです。

私は、この曲を、2つの見方をして聴いています。

 

一つが、「二人の人間の関係」

もう一つが、「Sexy Zoneと聴いている人の関係」

 

一つ目は、ここまで詠んで頂いた方には理解して頂いていると考えて、もう一つの解説を行います。

 

まず、Sexy Zoneは、5人のグループです。

しかし、現在の姿になるまで、紆余曲折ありました。

その間に、離れていった方々も多数いました。

 

そんな彼らだからこそ、一緒に居ると言うことが奇跡だと感じるのでは、という想いがありました。

 

そして、ラストのサビ前の”Stay Together”は、5回。

一人ずつのソロです。

 

個人的に、一番印象的なのは、この曲を歌っている彼らの顔がとてもスッキリしていて、優しい顔をしていることです。想いを歌に乗せて歌ってくれる彼らだから、印象が強いのかもしれないです。

 

紆余曲折あった彼らだからこそ、響く歌詞に聞こえます。

一緒に居ることの大切さや奇跡のようなものを分かっているのだと、一ファンとして、そう感じました。

 

*1:Sexy Zoneのファンの総称